学生ローンへの問い合わせや取引履歴開示方法等

●学生ローンに問い合わせをする際の注意点
学生ローンに問い合わせをする際、いくつか注意点があるので紹介したいと思う。
学生ローンに限らず、わからない事がある時は、まずQ&Aや「よくある質問」をよく見る事である。
大概の質問に対する回答は書いてあり、問題は解決するはずだ。
解決しない問題の多くは、残高確認や与信枠がいくらあるかなど、個別の質問がほとんどだろう。
このような個別の質問は、メールよりやはり電話で問い合わせるべきだ。
特に全額返済の場合の残高確認等は、入金日によって利息も異なるし、入金金確認した際の領収書等の発送の希望を確認しなければならない。
また、完済するにしても通常の完済(包括残ゼロ完済)なのか、完全な解約を希望するのかがわからない。
完済時は確認事項が多々あるので、電話連絡による確認は必須だ。

問い合わせには、電話・メール・直接店頭で質問するといった方法があるが、ほとんどの場合、来店を必要とする問い合わせは不要で、電話かメールによる問い合わせがメインとなる。
では、電話とメールではどちらが良いのか?
実は電話の方が圧倒的に有利で、学生ローンも電話を推奨している。
これには理由がある。
メールではどうしても一方通行の為、意思の疎通がうまくいかないケースが多い。
質問が複数だったり、複雑な問題を抱えているケースが多い為だ。

複雑な問題は、特に返済が長期間に渡って滞っている場合や、返済金額の不足・入金日のズレ等による、不足金発生の発生などである。
その他にも、完済要件や住所変更等、重要な確認事項が必要な場合などもあり、メールでこれらを理解してもらうには長文メーセージとなってしまう為、よりわかりにくいものとなる。
また、学生ローンはギリギリの人数で営業している為、メールの返信に時間を大きくとられる事は、できれば避けたいというのが本音だ。
これは学生ローン側の事情なので、お客サイドがあまり気にする問題ではないかもしれないが、電話ができるのであればなるべく電話で質問するように心がけたいものだ。

●追加・再契約について
追加や再契約をする場合、以前は電話1本で完了する簡単なサービスだったのだが、現在では収入の確認や、信用情報の同意が必要となる場合がある。
そのあたりも確認する必要があるので、一度電話で確認した方が良いだろう。
学生ローンでは、ホームページで、追加・再契約の申し込みページを設置されている場合が多いが、最初から入力する必要はないだろう。
追加や再契約は電話連絡は必ず必要なので、電話連絡だけで済む可能性もあるわけだから無駄な入力フォームからの申し込みはする必要はない。
収入や信用情報の同意書を求められた場合のみ、入力フォームから申し込みをすれば良いだろう。

●取引履歴の開示について
平成18年の最高裁判決により、貸金業者の過払い請求は存続の危機に立たされる重大な事案として懸念されている。
そんな中、取引履歴の開示→過払い請求という流れは、学生ローンにとっては命取りとなり、なかなか理由を記事付けては開示に応じない業者もあり、問題となっている。
そもそも取引き履歴を開示しない事自体は違法行為であり、登録貸金業者である学生ローンが開示を拒むはずがない。
そこで、よくよく調べてみたところ、某学生ローンでは郵送による開示を拒否しており、店までいって書き写せと主張しているらしい。
気になって調べてみたのだが、法律上は問題がない事がわかった。
法律では履歴の開示は義務付けているが、郵送までは義務付けていないのだ。
つまり、一部の危機が主張する「店頭まで来て書き写せ」は、合法という事になるのだ。
あながち誤りでない事に驚きを隠せなかったわけだが、こんな事を思いつく事自体が凄いと思った。
悪く言えばやがらせにすぎないわけだが、少しでも相手に労力を使わせ、あわよくば諦めてくれたらラッキーという事なのだろう。
我慢くらべといったところだろうか。